『踊る大捜査線 THE MOVIE3』を観返した

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BSフジで毎週日曜日に踊る大捜査線の劇場版とスピンオフ作品が放送されていて、昨日は『THE MOVIE 3』だったんだけど、困ったことにとても楽しかった。

なぜ困るのかといえば、ぶっちゃけ脚本が良くないから。警察署の引っ越し、セキュリティとその乗っ取り、非正規雇用、洗脳、健康診断のすべてを適当に描写している。リアリティベースではない。別に現実じゃないし、フィクションだし、おまけにコメディ要素が多いから別にいいんじゃね?と思わなくもないけど、でもどう考えても限度を超えてる。盛り込みすぎ。それが理由で描けていない部分も結構ある。

ただ、それでもやっぱり自分はこの作品が好きなのだ。どう考えても脚本は破綻しているし、演出も映像もやりすぎている。だけどそれでもやっぱりこの映画は愛おしい。それはあの世界が続いていること、キャラクターを存続してくれたことなど様々な理由があるけど、個人的には成功しか許されないプレッシャーにさらされながらそれでも本広克行の遊び心(と病み)が随所に散りばめられているからだ。一度で消化しきれない情報が画面に散りばめられているから9年経っても発見がある。真下が署長に就任する時の「おいーっす!」がいかりや長介リスペクトだと本当にいまさら気づいて泣きそうになった。すみれの「死ねば良かったのに」の真意もまだわからなくてはらはらする。

こんなTVシリーズ、もう作れないと思うけど、やっぱりまたやってほしい。次の放送日は忙しいので近い内に『FINAL』も自主的に見るつもりです。

 

ぴっち(@pitti2210